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耐震診断の調査に行ってきました

 この間は、神戸市からの依頼で木造住宅の耐震診断の調査に行ってきました。この建物は、築40年のかなり古い建物です。最初に住人の方へ耐震診断とはこんな感じのものですよと、30分ほど説明してから、調査を行います。事前に図面があるかないかを聞くのですが、もし、無い場合には図面をかきながらの調査です。

 まず、外廻りから見ていきます。外壁にひび割れがないか、樋が外れていないか、軒先は腐っていないか、などを見ていきます。その後、内部に入って、床にへこみ、傾きはないか、柱は真っ直ぐに立っているか、建具の開閉状況はどうか、雨漏りはしていないかなどを見ます。そして、最後に天井裏と床下を見ます。

 やはり、築40年ともなると悪いところは、たくさんあります。外壁には、大きなひび割れがあります。軒先も腐っています。柱は傾いているし、あちこち、床がぶよぶよして、床鳴りもします。今回は、特に、床下の基礎についてです。床下にもぐってみて、最も、ショックだったのが、間仕切り壁の下がブロック積みであったということです。

   IMG_0066.jpg ブロック積の基礎

 昔だからしかたがないのですが、力が多くかかる柱の下がコンクリートではなく、簡単なブロック積みなのです。本来、基礎というのは、屋根、壁、床、それに載っている物の重量が梁、柱、土台と伝わり、最後に基礎で、しっかりと支えて、それを地盤へと伝えるものでなければなりません。それなのにブロック基礎となると、地震などが来て、大きな力が加わった時に壊れてしまいます。基礎が壊れたら、必然的に建物全体が壊れてしまいます。

  
   IMGP6031.jpg 全体に敷き詰められた鉄筋

   IMGP6301.jpg 最近の基礎全景。

 阪神大震災では、こうした華奢なつくりの基礎が原因で多くの建物が倒壊しました。それと比べると今の基礎は、ほんとにしっかりとしています。地盤が少しでも悪ければ、地盤改良して、その上に不同沈下しないように全体に鉄筋を敷いて、コンクリートを打設し、柱・壁の下には、立ち上がりの鉄筋コンクリート基礎をつくります。最近の基礎を見て見てもらえれば、その違いはよく解りますが、安心感も全然違います。基礎は、ほんとに強いことが一番大切と思います。



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プロフィール

安水建築事務所

Author:安水建築事務所
 住まいに安心と安全を。住まいづくりのコンサルタント安水正です。安水建築事務所をやりながら、「あんしん住宅相談室」を主宰しています。

 日頃、やっていることを通して、実際にどのような調査・診断をやっているのか、少しでも皆様の住まいづくりのお役に立てればと心がけて書きたいと思っています。もし、お気づきの事、お聞きになりたいことなどありましたら、コメント、メールをいただければ幸いです。

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