家をつくるということは、ほとんどの人にとって、一生に一度の大イベントです。願いがかなって、やっと家を建てれるめどがついたが、何処にどう頼んでいいのかわからない、鉄筋コンクリート造がいいのか木造がいいのか、費用は、どれくらいかかるのかわからない、という人も多いかと思います。
また、ほとんど知識を持たずに、他人任せにしたばかりに、出来上がるにつれて、こんなはずではなかったと、嘆いている人も多く見られます。ひどい時には、建築士、工務店相手に訴訟を起こすという話もよく聞きます。せっかく楽しみにしていた家なのに非常に残念なことです。
それでは、どうすれば、こういう事が防げるのでしょう。それは、建築主であるあなた自身が正しい住まいづくりの知識を持つことです。
しかし、知識は欲しいが情報過多のため何から始めていいのか、誰にどのように相談したらいいのかもわからないという人も多いかと思います。そういう人のために、必要な知識をまとめていこうと考えています。
まずは、家づくりの流れを理解して下さい。
1.基本的な考え方 なぜ、家を建てるのか。今の状況をもとにして、20年、30年先のライフスタイルを家族でしっかりと考えて、どんな家を建てたいのかを明確にしましょう。
2.費用のチェック 家をつくるのには、建物の工事費以外にもさまざまな諸経費、税金がかかります。それらを含めて、どれくらいの費用がかかるのか、チェックしましょう。
3.資金の調達 費用がどれくらいかかるのか、把握できましたら、実際にその資金をどのようにして調達するのか、考えてみましょう。
4.土地の準備 土地を準備しましょう。(土地がある人は、不要です。)これから、土地を購入する人は、その土地が自分の夢を実現するのに相応しい土地がどうか、しっかり見極めましょう。
5.建築の法律 自分の土地だからと言って、好きな家ができるのかと言えばそうではありません。その土地にどんな家を建てる事ができるのかを知りましょう。
6.どこに頼むのか 家づくりにおいて、誰に頼むのか、どこに頼むのかが重要なポイントです。これにより家づくりが成功か否かを決めますので、慎重に決めましょう。
7.間取りと部屋の計画 ライフスタイルを考えて、プランを決めましょう。
8.見積書の見方 プランが決まれば、見積をとりましょう。
9.施工会社を選び方 見積査定が終われば、施工会社を決めましょう。
10.工事契約の仕方 施工会社が決まれば、契約をします。その契約の仕方が、家づくりがうまくできるかどうかの大きなポイントです。
11.工事が始まってから 契約が終わるといよいよ着工ですが、業者任せにしては、いけません。積極的に現場に出向き、現場をチェックしましょう。
12.引渡し 工事が終了すると、待ちに待った引渡しです。入居後、トラブルが起きないよう、引渡しの建物、書類をしっかりとチェックしましょう。
13.メンテナンス 建物ができあがり、入居すれば、その時点から建物は、劣化が始まります。その建物を長く使うためには、きちんとしたメンテナンスが必要です。
このような感じで家づくりは流れていきます。家をつくろうと思ったときから、早くて半年、通常1~2年は十分にかかります。大変な労力ですが、これを楽しむことが大切です。ワクワク、ドキドキしながら、この家づくりを楽しんで下さい。
次回からは、個別に説明していきたいと思っていますので、楽しみにして下さい。
by Tadashi Yasumizu